カズオ・イシグロ×蜷川幸雄の舞台『わたしを離さないで』、キャストに多部未華子ら

カズオ・イシグロ原作、蜷川幸雄演出の舞台『わたしを離さないで』が、4月29日から埼玉・彩の国さいたま芸術劇場大ホールほかで上演される。

2005年に発表された『わたしを離さないで』は、『ブッカー賞』受賞作家のカズオ・イシグロによる長編小説。「ヘールシャム」と呼ばれる寄宿学校で特別な存在として育てられた3人の少年少女を中心に、彼らが抱く複雑な感情やヘールシャムの秘密などが描かれた作品だ。2010年にはアメリカで映画化され、キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイらが出演した。

今回の舞台版の脚本は、2004年に『ワンマン・ショー』で『第48回岸田國士戯曲』に輝いた劇団ペンギンプルペイルパイルズ主宰の倉持裕が担当。ヘールシャムで育ち、現在は介護人となっている少女役を多部未華子が演じるほか、少女と共に育った少年役に蜷川幸雄演出の舞台『ボクの四谷怪談』にも出演した三浦涼介、2人と共に育った少女役には今回が初舞台となる木村文乃がキャスティングされている。

なお、埼玉公演後は5月23日から愛知・愛知県芸術劇場大ホール、5月30日から大阪・梅田芸術劇場で上演される予定だ。各公演のチケットは現在発売中。

（画像：『わたしを離さないで』イメージビジュアル）

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