映像作家フィオナ・タンの写真展、東京で集めた家族写真がテーマの代表作を展示

フィオナ・タンの個展『Photo Works』が、5月30日から東京・六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートで開催される。

1966年にインドネシアで中国系の父とオーストラリア人の母の間に生まれたフィオナ・タンは、オランダを拠点に活動する映像作家。多様な文化圏に移り住んだ過去を反映した初期の作風を経て、近年はイメージと人の記憶や、記憶の不確かさと物語の関係性といった、より普遍性と抽象性の高いテーマを積極的に扱っている。2009年の『ヴェネチアビエンナーレ』にオランダ代表として参加したほか、昨年は石川・金沢21世紀美術館で回顧展を開催した。

写真作品のみで構成される『Photo Works』展では、世界各地で集めた家族写真を国ごとに展示する代表作『Vox Populi(人々の声)』シリーズから『Vox Populi, Tokyo』を展示。映像的アプローチを用いて制作された同作は、壁全体に305枚の写真が広がるインスタレーションとなる。さらに、娯楽施設としてイギリス・ブライトンに19世紀に建造され、嵐や火災によって姿を消した桟橋を作品化した『West Pier』、スウェーデンのゴットランド島で撮影された『Narsholmen』、岡山・犬島で制作された『Roof Tiles』といった作品も展示される。

なおタンは同展に続き、7月19日から同ギャラリーでレンブラントの娘をテーマにした最新の映像インスタレーションを展示する個展『Nellie』を開催予定。『Photo Works』では、同作をテーマにした写真作品も見ることが出来るという。

イベント情報

フィオナ・タン
『Photo Works』

2014年5月30日(金)~6月28日(土)
会場:東京都 六本木 ワコウ・ワークス・オブ・アート
時間:11:00~19:00
休廊日:日曜、月曜、祝日

イベント情報

フィオナ・タン
『Nellie』

2014年7月19日(土)~9月27日(土)
会場:東京都 六本木 ワコウ・ワークス・オブ・アート
時間:11:00~19:00
休廊日:日曜、月曜、祝日

(画像:『Vox Populi, Tokyo』 2007, installation of 305 photographs, Courtesy of WAKO WORKS OF ART)

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