東出昌大、桐谷健太、安藤政信ら出演、石井隆監督『GONIN』の19年ぶり続編

石井隆監督の新作映画『GONIN サーガ』が、2015年に全国で公開される。

同作は、佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人、椎名桔平が演じた「GONIN」と、暴力団・大越組との争いを描いた1995年公開の石井隆監督の映画『GONIN』の続編。前作から19年経った2014年を舞台に、かつて死闘を演じた男たちの家族が出会い、再び動きだす物語を描く。

主演を務めるのは東出昌大。前作で「GONIN」の襲撃により命を落とした大越組若頭・久松の息子で、ある事件をきっかけに大越組を束ねる五誠会に復讐を誓う勇人を演じる。さらに、久松と共に前作で命を落とした大越組の組長・大越の息子で勇人の幼なじみ・大輔役に桐谷健太、五誠会の2代目に出生の秘密を握られ、現在は3代目の愛人に成り下がってしまった元グラビアアイドルの麻美役に土屋アンナ、19年前の事件を追うルポライターで、自身も同事件に深い因縁を持つ森澤役に柄本佑、19年前の五誠会会長・式根の孫で、今回の「GONIN」の敵となる五誠会3代目・誠司役に安藤政信がそれぞれキャスティングされている。なお、東出、桐谷、土屋、柄本に加わるもう1人の「GONIN」のメンバーは今後発表されるという。

石井隆監督のコメント

男たちの死に様を描いた『GONIN』と女たちの生き様を描いた『GONIN2』を撮り終えた後、僕は『香港版 GONIN』、『上海版 GONIN』、『少女版 GONIN』、などなど、何本ものヴァイオレンス・アクションのシナリオを書き下ろした。しかし、世の趨勢。それらは実現することもなく、それでもある時、あの時(第一作)の『GONIN』の垂直に立ち上がったフレームの外にいたであろう描かなかった人たちの存在が不意にどうしても気になり、あの映画の中で並行して生きていた筈の死んだ男達の家族の物語を一気に書いた。気が付くと最初の『GONIN』から既に10年が経っていた。しかし、それも実現叶わず、それでも残された“家族たち”が気になって、その都度、イメージキャストに当ててシナリオを書く僕は、あれから13年、あれから15年、あれから18年、何度も何度も“家族たち”の違う物語を書き続け、そして、あれから19年。今、僕は『GONIN サーガ』の現場にいる。素晴しい俳優陣、素晴しいスタッフと一緒に。唯一にして最大の危惧は、監督が果たして僕で大丈夫なのか!御託は言わずに、完成まで不眠不休で走......れる......かな?

東出昌大のコメント

GONINと言う作品に出させて頂くに当たり、多くの方から想いの込められた襷(たすき)を受け取りました。この襷は諸先輩方の意地や覚悟、情熱の上に紡がれてきた襷です。持てる全てを出し切り挑みます。冷静に、丁寧に、時に猛々しく、クランクアップまで突き進みたいと思います。

桐谷健太のコメント

前作『GONIN』を最初に見たのが自分が20前後のころでした。ものすごくパンチの利いた映画で、あっという間の時間だったことを今でも覚えています。今回の作品は前作の登場人物の次の世代が、新たなGONINとして、自分でも気付かないうちに「血」や「運命」を受け継いでしまっていて、自分も大輔という役を演じるにあたり、その葛藤を掘り下げながら、性格も気持ちも大輔になりきるしかないと思っています。石井監督の『GONIN』に対する思いの強さや、妥協しない姿勢の中で自分がどう戦っていけるか、今から楽しみです。東出さんをはじめ、自分とは違ったタイプの役者さんばかりなので、皆の良いところを吸収しながら、自分でやれることをやり尽くし、作品に良い化学反応が生まれればと思います。

土屋アンナのコメント

GONINという作品を観て、正直色々な感情が産まれました。観ていて、石井監督という人の魅力に、もっと触れたいと思いました。監督の中に存在する感性は天才的で、多くの人を魅了しているのだとわかりました。強さ、悲しさ、美しさ。言葉で言い表せないこの人間の感情、魂の叫びをこの映画では感じることが出来て嬉しく思います。どれだけ自然か...が、私の今回のテーマです。監督の世界観にハマる様に楽しんで頑張りたいと思います。そして、多くの人を感動させられる作品に皆で作り上げられたらいいなと、思っています。

柄本佑のコメント

初めて石井組を体験してから2年。また石井組を体験出来るとは...それもあのGONINの続編で...考えただけでもゾッとします。しかし、ゾッと思える現場ってきっと楽しいんじゃないかと思います。2度目ということで、前回よりもなにやら緊張してますがとにかく真面目に頑張ります。

安藤政信のコメント

昔から石井監督の作品の大ファンで、作品の中に漂う美意識や、その中にある生々しい感じが当時から衝撃で、一度は作品をご一緒したいと思ってました。その中でも『GONIN』は特別印象深く、あの当時、本当に綺麗でかっこいいと思えた作品だったので、この『GONIN サーガ』を今の石井監督がどう撮るのか今から楽しみです。僕が演じる誠司という役柄は、20年前に自分が実際見た作品の登場人物の孫になるのですが、あまりいろんなことを考えすぎず、監督の考える作品の世界観の中で、愛される一人のキャラクターになればいいなと思っています。

作品情報

『GONIN サーガ』

2015年に全国ロードショー
監督・脚本:石井隆
出演:
東出昌大
桐谷健太
土屋アンナ
柄本佑
安藤政信
配給:KADOKAWA、ポニーキャニオン

  • HOME
  • Movie,Drama
  • 東出昌大、桐谷健太、安藤政信ら出演、石井隆監督『GONIN』の19年ぶり続編

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて