日本画家・松井冬子が母校を訪ねる模様が、NHK Eテレの番組『課外授業 ようこそ先輩』で6月27日に放送される。
芸術表現が呼び起こす精神と肉体の「痛み」を始点として、恐怖、狂気、ナルシシズム、性、生と死などを主題に据えた作品を制作し続けている松井冬子。「幽霊は友だち?」というサブタイトルがつけられた同放送では、松井が自らの母校・静岡県森町立森小学校で「幽霊を描こう!」をテーマに掲げて行った授業の模様が放送される。
幽霊を心の中にある「痛み」「悲しみ」と考えているという松井は、後輩たちに辛かったことや悲しかったことを思い出し、幽霊に託して描く課題を提示。子どもたちが悩みながらも個性的な幽霊を描く姿などを通じて、松井の創作活動の原点を浮き彫りにしていく。