藤沢周の小説『ブエノスアイレス午前零時』が舞台化され、11月28日から東京・新国立劇場、12月26日から大阪・シアターBRAVAで上演される。
1998年に『芥川賞』に輝いた『ブエノスアイレス午前零時』は、故郷に戻ると共にダンスホールを擁するひなびた温泉ホテルで働くカザマと、社交ダンスツアーでホテルにやってきた盲目の老嬢の出会いからはじまる、雪国のホテルとブエノスアイレスを巡る物語。
今回の発表では、カザマ役を森田剛(V6)が演じるほか、演出を映画監督の行定勲、脚本をモダンスイマーズの蓬莱竜太が手掛けることがわかった。なお、森田は初となる2役に挑み、タンゴのダンスも披露するとのこと。
森田剛のコメント
この度は、行定さん、蓬莱さんとこの作品でご一緒出来ることを、とても光栄に思っております。今回の作品では、初めて二役にチャレンジすることになり、二つの世界をうまく演じ分けられるよう、稽古に励みたいと思います。劇中でお見せするタンゴにも注目していただけると…、劇場にてお待ちしておりますので、見に来てください。
行定勲のコメント
常に私の頭の中にあったこの作品を舞台化できて今から興奮しています。雪深い温泉宿にあるダンスホールとブエノスアイレスの風景のコントラストが私を魅了しました。若い男と老女との孤独な魂の邂逅(かいこう)が奇跡を起こすという、デカダンスを舞台で創り上げたいと思っています。主人公のカザマは以前からご一緒してみたかった森田剛さんが引き受けてもらえると聞いて喜んでいます。社会からドロップアウトした等身大の男をどんな佇まいで演じるのか、そして、素晴らしい身体能力を持つ彼が情熱的なタンゴをどんな風に踊るのか今から楽しみでなりません。
イベント情報
パルコ・プロデュース公演
『ブエノスアイレス午前零時』
演出:行定勲
脚本:蓬莱竜太
原作:藤沢周『ブエノスアイレス午前零時』(河出文庫)
主演:森田剛
東京公演
2014年11月28日(金)~12月21日(日)予定
会場:東京都 初台 新国立劇場 中劇場
大阪公演
2014年12月26日(金)~12月29日(月)予定
会場:大阪府 シアターBRAVA!