アメデオ・モディリアーニの歴史的な立ち位置を再考する『モディリアーニを探して ―アヴァンギャルドから古典主義へ』が、9月15日まで神奈川・箱根町のポーラ美術館で開催されている。
イタリアに生まれ、1906年にフランス・パリに移り住んだモディリアーニは、20世紀初頭に世界中からパリに集まった若い芸術家を指す「エコール・ド・パリ」を代表する画家・彫刻家。当時は一部から高い評価を受けたが、生活苦などによって退廃的な生活を送り、1920年に35歳で命を落とした。
同展では、ポスト印象派やフォービスム、キュビズム、プリミティビズムといった多様な芸術が盛んになっていた20世紀初頭のパリで過ごしたモディリアーニの10数年に着目。独特な造形の肖像で知られる油彩画だけでなく、素描や彫刻も展示するほか、ポール・セザンヌやパブロ・ピカソ、モーリス・ユトリロ、コンスタンティン・ブランクーシら同時代にパリで芸術活動を行い、モディリアーニを刺激したアーティストたちの作品も紹介。モディリアーニの作品19点を含む65点の作品を通してモディリアーニを多面的に捉え、その実像に迫る。
イベント情報
『モディリアーニを探して ―アヴァンギャルドから古典主義へ』
2014年4月12日(土)~9月15日(月・祝)
会場:神奈川県 箱根町 ポーラ美術館
時間:9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
出品作家:
アメデオ・モディリアーニ
ポール・セザンヌ
ピエール・オーギュスト・ルノワール
アンリ・ルソー
ポール・ゴーガン
アリステイド・マイヨール
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
ピエール・ボナール
コンスタンティン・ブランクーシ
モーリス・ド・ヴラマング
キース・ヴァン・ドンゲン
アンドレ・ドラン
パブロ・ピカソ
モーリス・ユトリロ
ジュール・パスキン
レオナール・フジタ(藤田嗣治)
マルク・シャガール
マリー・ローランサン
ジョルジョ・デ・キリコ
ジャック・リプシッツ
シャイム・スーティン
モイズ・キスリング
休館日:会期中無休
料金:大人1,800円 65歳以上1,600円 大・高校生1,300円 中・小学生700円