料理写真を問い直す、長野陽一の写真展『大根は4センチくらいの厚さの輪切りにし、』

2014.07.29 Tue

写真家・長野陽一の料理写真展『大根は4センチくらいの厚さの輪切りにし、』が、8月19日から東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。

長野は、沖縄や奄美諸島の島々に住む10代の若者たちを撮影した写真で1998年にガーディアン・ガーデン主催の『写真[人間の街]プロジェクト Part.2』に入選し、その後も日本の離島の風景と、そこで暮らす人々を撮り続けている写真家。雑誌『ku:nel』の料理写真特集をきっかけに、新しい料理写真の担い手としても注目されている。

同展では、「料理写真はポートレイトだ」と語る長野による作品を紹介。美味しさの表現だけではなく、生活の温度が伝わる器やテーブルの質感、その場に流れる時間や、料理を作る人々の日常の暮らしを想像させる作品群から、SNSなどで日常的に公開される機会が増えた「料理写真」を改めて問い直す。

なお、8月22日にはオープニングパーティーが開催されるほか、8月29日には作家とアートディレクターの有山達也、『ku:nel』編集長の戸田史によるトークショーが開催される。また、長野による料理写真集『長野陽一の美味しいポートレイト』が8月に刊行される。