『いわさきちひろ×佐藤 卓=展』、ちひろの未完成作やコラボ作品も

グラフィックデザイナーの佐藤卓による『はじめてみる、ちひろの世界。いわさきちひろ×佐藤 卓=展』が、8月6日から東京・上井草のちひろ美術館・東京で開催される。

今年で没後40年を迎える絵本画家・いわさきちひろ。同展は、ちひろ美術館のシンボルマークや包装紙などのビジュアルを手掛ける佐藤が、ちひろの作品を今の人たち、特に子どもたちに届くようプロデュースする展覧会だ。

会場では、佐藤が惹かれるというちひろ作品の「線」に着目して選んだスケッチ、線画や、ちひろの生涯のテーマであった子どもたちと少女を描いた作品を紹介。展示作品には未完成作なども含まれるという。さらに、ロッテクールミントガムのパッケージに印刷されているペンギンの立体作品をはじめとする佐藤のデザインワークや、佐藤がちひろの線画をパターン化し、多様に組み合わせて制作した新たな作品も展示される。

なお、会期中は佐藤に加え、同美術館の照明も手掛けた照明デザイナーの面出薫、ちひろの息子で同美術館創設者の松本猛がちひろの絵とデザインの関係性について語るトークイベントなども行われる。

佐藤卓のコメント

私は、東京の練馬区で昭和30年に生まれました。小さな頃、机に向かう勉強が好きではなく、いつも友達と外で遊び回っていました。ちひろの絵を見ていると、そんな小さな頃遊んだ石神井の景色や、昆虫採集をした武蔵野の雑木林、そして野原でバッタを追い掛けていた頃のことを思い出します。そして大人になって、まさかちひろ美術館のシンボルマークの仕事を自分がするようになるとは、思ってもいませんでした。その後携わった私のデザインの仕事に武蔵野の面影は、とても感じられないと思いますが、実は私の中の深いところには、ちひろが描いた世界が確実に存在しているのです。

イベント情報

『はじめてみる、ちひろの世界。いわさきちひろ×佐藤 卓=展』

2014年8月6日(水)~11月3日(月・祝)
会場:東京都 上井草 ちひろ美術館・東京
時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:大人800円 65歳以上・学生証をお持ちの方700円
※高校生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方は半額、付添者1名は無料
※視覚障がい者は無料

鼎談 佐藤卓×面出薫×松本猛
『“ちひろとデザイン”を語る』

2014年8月30日(土)17:30~19:00
会場:東京都 上井草 ちひろ美術館・東京
講師:
佐藤卓
面出薫
松本猛
定員:80名
料金:1,000円(入館料別途800円、要事前申込)

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