オランダ・アムステルダム国立美術館の約10年間にわたる改修工事を追った映画『みんなのアムステルダム国立美術館へ』が、12月から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開される。
アムステルダム国立美術館は、レンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』をはじめとする数々の名画や歴史的遺産、美術工芸品をコレクションするオランダ最大の国立美術館。改修工事のために2004年に閉館し、2013年4月にグランドオープンした。
『みんなのアムステルダム国立美術館へ』は、2010年に公開された『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』の続編。当初2008年に再オープンを予定していたものの、美術館を貫く新たな通路の設計に対する地元市民の猛反発により工期が遅れていく中、館長、キュレーター、建築家、施工会社、市民らがぶつかり合いながらも「みんなに開かれた美術館」を目指して奮闘し、10年間の工事を経てグランドオープンへと結実していく様を追う。展示品の選定や美術品の修復、作品の購入など美術館運営の裏側も包み隠さず捉えた美術館ドキュメンタリーになっている。
作品情報
『みんなのアムステルダム国立美術館へ』
2014年12月から渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開
監督:ウケ・ホーヘンダイク
配給:ユーロスペース