画家・中村一美の個展が、9月5日から東京・元麻布のカイカイキキギャラリーで開催される。
戦後アメリカの抽象表現主義の影響下から出発し、1980年代初頭に本格的な絵画制作を開始した中村一美。東アジアの伝統的な絵画における空間表現や、形象の記号的・象徴的作用を参照し、ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコといった戦後アメリカの抽象表現主義を批判的に乗り越える新たな絵画と絵画理論を追究してきた作家だ。今年3月から大規模な回顧展『中村一美展』が東京・六本木の国立新美術館で開催され、国内外から注目を集めている。
同展では、30年以上にわたる創作活動の成果から、中村自身が選んだ10数点の抽象画を紹介。カイカイキキを率いる村上隆は同展開催に寄せて「純粋抽象絵画の歴史の中での特異点である中村一美の絵画制作の制作へのバイタリティ、そして実践、実験への強靭な姿勢を作品から、作家から感じて頂き、芸術の未来の可能性にフレッシュな希望を見出して頂きたいと思います」とのメッセージを発表している。
イベント情報
『中村一美個展』
2014年9月5日(金)~10月2日(木)
会場:東京都 元麻布 Kaikai Kiki Gallery
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日
オープニングレセプション
2014年9月5日(金)18:00~20:00
会場:東京都 元麻布 Kaikai Kiki Gallery