磯崎新の個展『12×5=60』が、8月31日から東京・神宮前のワタリウム美術館で開催される。
磯崎の「建築外的思考」にフォーカスした同展。磯崎の言う「建築外的思考」には、美術、音楽、映像、写真といった「建築外」の現代文化表象全般における思考と、その文化表象の手法を用いて、硬直化した近代建築の解体や再編を試みる「アーキテクチャ」を指す文明論的、思想的に「建築外」の思考という2つの側面があるという。同展では、これまで行われてきた磯崎の個展ではとらえきれなかった「建築外的思考」の可視化を目指すという。
会場は、磯崎が東京のアトリエを離れて夏期を過ごす、「鳥小屋」と呼ばれる軽井沢にある建築外の仕事場の実寸模型を中心に構成。非建築的なトピックにフォーカスしながら、磯崎の思考のネットワークを「12の建築外的思考」「12のコラボレーション」「12の栖」「12の旅(東洋篇 オリエント)」「12の旅(西洋篇 オクシデント」という5テーマ、各12項目に分類して展示する。「12のコラボレーション」では、磯崎と岡本太郎、高松次郎、中平卓馬、横尾忠則、アニッシュ・カプーアらとのコラボレーションを紹介するほか、「12の旅」では磯崎が世界を旅して描いたスケッチなども見ることができる。
また、関連イベントとして田中泯によるパフォーマンスや、磯崎と藤森照信の対談などが行われる。予約方法などの詳細は、オフィシャルサイトをチェックしよう。
イベント情報
磯崎新
『12×5=60』
2014年8月31日(日)~2015年1月12日(月・祝)
会場:東京都 神宮前 ワタリウム美術館
時間:11:00~19:00(毎週水曜は21:00まで)
休館日:月曜(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日、12月1日、12月8日、12月15日、12月22日、12月29日、1月22日は開館)、12月31日~1月3日
料金:
一般 大人1,000円 学生(25歳以下)800円 小・中学生500円 70歳以上700円
ペア券 大人2人1,600円 学生2人1,200円
パフォーマンス
『ひらがなをどり』
2014年9月20日(土)19:00~
会場:東京都 神宮前 ワタリウム美術館
出演:田中泯
スタッフ:石原淋
料金:2,500円(要事前予約)
コンサート
『笙とヴァイオリンによる細川、バッハ、ケージ ―磯崎新へのオマージュ―』
2014年11月3日(月・祝)16:00~、19:00~
会場:東京都 神宮前 ワタリウム美術館
企画・構成:細川俊夫
出演:
庄司紗矢香
宮田まゆみ
料金:3,500円(要事前予約)
対談
『だから、茶室はやめられない』
2014年11月7日(金)18:30~20:00
会場:東京都 神宮前 建築家会館 本館 ホール
出演:
藤森照信
磯崎新
料金:2,000円(要事前予約)