美術監督・種田陽平が映画美術監督を紹介するインタビュー集『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』が、10月24日に刊行される。
映画『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』といった三谷幸喜作品をはじめ、スタジオジブリによる『思い出のマーニー』、クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビル Vol.1』、岩井俊二監督『スワロウテイル』『花とアリス』、チャン・イーモウ監督『金陵十三釵』、ウェイ・ダーション監督『セデック・バレ』などの映画作品で美術を担当している種田。2010年に『芸術選奨文部科学大臣賞』を受賞したほか、2011年に『紫綬褒章』を受章している。
2006年からスタートした『キネマ旬報』の連載『Listen to the Movies 映画美術は語る 種田陽平が聞く美術監督インタビュー』をもとにした同書には、木村威夫、横尾嘉良、間野重雄、水谷浩、西岡善信、朝倉摂、池谷仙克、竹中和雄、井川徳道、森田郷平、村木与四郎、ワダ・エミら日本映画を支えてきた美術監督らに加えて『薔薇の名前』『アビエイター』などの美術を手掛けたダンテ・フェレッティの紹介やインタビュー、対談などを掲載。彼らの言葉を通じて映画美術の技術やノウハウ、哲学などを掘り下げていく。さらに高畑勲監督との対談も収録する。
なお、『思い出のマーニー』の背景作りに挑む種田に密着した特集が、本日8月25日にNHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』で放送される。
番組情報
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
2014年8月25日(月)22:00からNHK総合で放送
出演:種田陽平