愛を求める人々を繊細かつ無慈悲に描写、フィリップ・ガレル監督の新作『ジェラシー』

フィリップ・ガレル監督の新作映画『ジェラシー』が、9月27日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開される。

13歳で初めて8ミリ映画制作を開始し、20歳で初の長編作品『記憶すべきマリー』を発表したガレル。1970年代に公私にわたるパートナーでもあったニコ(The Velvet Underground & Nico)と作り上げた実験的な作品群を発表し、急死したニコに捧げた作品『ギターはもう聞こえない』で1991年に『ヴェネツィア国際映画祭』の銀獅子賞を獲得した。また、ジーン・セバーグが出演した1974年の『孤高』、カトリーヌ・ドヌーヴが出演した1999年の『夜風の匂い』などでも知られる。

父であるモーリス・ガレルの実話をモデルにしたという同作は、愛と嫉妬に取り憑かれて恋愛と結婚、離婚を繰り返す男女や、離婚した親とその恋人の間をさまよう子どもたちを描いた作品。愛を求める登場人物たちの姿を、繊細かつ無慈悲に捉えたモノクロ映像も見どころのひとつとなる。キャストには監督の息子であるルイ・ガレル、アナ・ムグラリス、監督の娘エステル・ガレル、共同脚本には現在の妻であるキャロリーヌ・ドリュアス=ガレルが名を連ねている。

作品情報

『ジェラシー』

2014年9月27日(土)からシアター・イメージフォーラムで公開
監督:フィリップ・ガレル
脚本:フィリップ・ガレル、キャロリーヌ・ドリュアス=ガレル、アルレット・ラングマン、マルク・ショロデンコ
音楽:ジャン=ルイ・オベール
出演:
ルイ・ガレル
アナ・ムグラリス
レベッカ・コンヴェナン
オルガ・ミシュタン
エステル・ガレル
配給:boid、ビターズエンド

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