BUMP OF CHICKENのドキュメンタリー映画『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』が、12月5日から公開される。
今年3月に7枚目のアルバム『RAY』をリリースしたBUMP OF CHICKEN。同作のリリース後に行われた全国ツアー『WILLPOLIS 2014』では、最終日に初の東京ドーム単独公演を敢行し、山崎貴、蜷川実花、チームラボ、AR 三兄弟らが手掛けたステージ演出でも注目を集めた。同ツアーの様子は、映像作品『BUMP OF CHICKEN「WILLPOLIS 2014」』として2015年2月4日にBlu-rayとDVDでリリースされる。
同バンドにとって初の映画作品となる『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』は、同ツアーの模様をBlu-ray、DVDには収録されない映像を交えて編集したもの。ツアーの様子を追ったドキュメンタリーと、ライブで使用されたオープニングアニメーション映像の完全版となる短編映画『WILLPOLIS』で構成される。
メンバーの本音や素顔を捉えたドキュメンタリーパートは、これまでに同バンドのPVを数多く手掛けている番場秀一が監督。『WILLPOLIS』は、映画『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』で知られる山崎貴が手掛けた3DCGアニメーションで、架空の街・WILLPOLISを探す少年の旅を描いた冒険物語だ。声優陣には松坂桃李、杏らが名を連ねている。
BUMP OF CHICKENのコメント
2014 年、僕達はライブツアーをしました。全国各地で最高のお客さん達に迎えて頂き、最高のツアーになりました。その模様を番場監督がドキュメンタリーにしてくれました。山崎監督がつくったライブのオープニングムービーの完全版も上映します。皆さんに見て欲しいです。
山崎貴監督のコメント
BUMP OF CHICKENとのコラボレーションはいつも禅問答みたいなんです。たとえばこの短編映画を制作する発端になったミーティングでは、ツアータイトルとして思いついた「WILLPOLIS」とはどういう街なのか、そしてどういう人たちが住んでいるのか、なんてことはあまり具体的には話してくれなかった。でも彼らの心のうちで表現したいことはわかるように話してくれる。それがすごく面白いですね。4人の思い描いていることを具現化するのが、僕の仕事なんそのときから、「WILLPOLIS」はすごくファンタジックな映像になるだろうけれど、実はすごく日常感もあるものにしたいと思っていました。「目に見えているものがすべてじゃない」という作品にしたいなと。だから口では伝えづらいストーリーになっているかもしれません。普段の僕の仕事ではいろんな人にわかってもらえやすいような作品を作っていると思うんですけれど、BUMP OF CHICKENとのコラボレーションはバンドの流儀に則った、一元的に捉えられる作品ではないものにしたい、といつも感じます。
松坂桃李のコメント
BUMP OF CHICKENの皆さんの中で3年前から始まった「WILLPOLIS」という概念を表現する作品に自分が出られた喜びを、今強く感じています。監督から絵コンテをいただいたときから、自分が寝る前に想像するような、ワクワクする物語になるだろうなと感じていて。自分の中で勝手にキャラクターの仮設定を作ったりして、現場に臨みました。主人公の「モーリ」を演じるにあたっては、パフォーマンスキャプチャ用のスーツとヘッドカメラを着けたのですが、初めての経験でとても面白かったです。ですがメンバー皆さんが同じスタジオにいて観ていたので、最初はすごく緊張しました(笑)。完成した短編映画「WILLPOLIS」を見ると、確かに自分が演じたキャラクターなんだけれど、自分とは別の存在としてちゃんと命が宿っているように見えて、すごく不思議でもあり、感動もしました。
作品情報
『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』
2014年12月5日(金)から2週間限定ロードショー
出演:BUMP OF CHICKEN
[CGアニメーション]
監督:山崎貴
声の出演:
松坂桃李
杏
水田わさび
山寺宏一
平幹二朗
[ドキュメンタリー]
監督:番場秀一
インタビュー:鹿野淳
配給:東宝映像事業部