青山真治演出の舞台『ワーニャおじさん』、「B級映画としてのチェーホフ」を探求

青山真治演出の舞台『ワーニャおじさん』が、12月19日から東京・笹塚ファクトリーで上演される。

映画『サッド ヴァケイション』『共喰い』などで知られる青山。自らの監督作品を小説化した『EUREKA』で『第14回三島由紀夫賞』を受賞したほか、音楽家、映画批評家としても活動しており、2011年からは舞台演出も手掛けている。

青山にとって4作目の舞台演出となる今回は、劇作家アントン・チェーホフの四大戯曲のひとつとして知られる『ワーニャおじさん』に挑戦。出演者はワークショップ参加者から選ばれた15人によるダブルキャストとなる。チケット一般発売は10月25日からスタート。


青山真治のコメント

スタイルジャムでやる私のワークショップはひたすら古典のテクストを読むだけだ。そのテクスト探しでチェーホフに行き着いた。これまでチェーホフをわかった試しはない。わからないからやった。受講生たちが何度も読むのを聴いて、まず『かもめ』がわかった。アクーニンさんも仰る通りこれはミステリーだ。それから毎月三日間、四大戯曲をやって次々にわかった。

『ワーニャおじさん』はB級SFだった。タルコフスキーがそうだったような。やがてチェーホフは愛すべき存在となり上演の企画が決まり、そこから「B級映画としてのチェーホフ」探求が始まった。低予算・上演時間九十分弱を目指して。

受講生から候補を探すうちにダブルキャストになった。最初はここから一組厳選などと考えたが甘かった。なんとなく二班に分けたどちらのアプローチも面白くなってしまったのだ。やってみるものだ。やってみなけりゃわからない。つねに発見の旅です。

イベント情報

『ワーニャおじさん』

2014年12月19日(金)~12月21日(日)全6公演
演出:青山真治
作:アントン・チェーホフ
翻訳:浦雅春『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』(光文社古典新訳文庫)
出演:
丸山昇平
玄里
森レイ子
中田絢千
宍倉暁子
稲葉年哉
柳田幸則
鈴木将一朗
荒巻信紀
田中リュウ
小林千里
菅原一真
片方一予
赤塚実奈子
横川知宏
※ダブルキャスト
料金:前売3,800円

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