『ボストン美術館 ミレー展 ―傑作の数々と画家の真実』が、2015年1月12日まで東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催されている。
1814年にフランスのノルマンディー地方に生まれたジャン=フランソワ・ミレーは、19歳で画家の修行を始め、1849年にパリ郊外のバルビゾン村に家族で移住。1850年代に同地に定住したボストン出身の画家が、後にミレーの作品を母国に持ち帰ったことから、その作品はボストン市民に広く受け入れられた。1876年にボストン美術館が開館し、市民がコレクションを寄贈したため、同美術館は多くのミレー作品を所蔵している。
ミレーの生誕200周年を記念して開催される同展では、ボストン美術館のコレクションからミレーの作品25点を展示。無名の農夫を古代の英雄を描くようなスケールで表現した『種をまく人』や、『刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)』『羊飼いの娘』といった代表作などバルビゾン時代の作品を中心に紹介する。さらに、バルビゾン村で写実的な風景画や農民画を描いたジャン=バティスト・カミーユ・コロー、ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ、テオドール・ルソーらバルビゾン派の画家や、ミレーの影響を受けたクロード・モネらフランスの画家の作品なども含め全64点が展示される。
イベント情報
『ボストン美術館 ミレー展 ―傑作の数々と画家の真実』
2014年10月17日(金)~2015年1月12日(月・祝)
会場:東京都 丸の内 三菱一号館美術館
時間:10:00~18:00(1月2日を除く金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日、振休の場合は開館、1月5日は18:00まで開館)、12月27日~1月1日
料金:一般1,600円 高校・大学生1,000円 小・中学生500円