又吉直樹(ピース)の小説『火花』が、3月11日に刊行される。
『火花』は、1月7日に発売された文芸誌『文學界』2月号に又吉が発表した中編小説。売れないお笑い芸人の徳永と、先輩芸人の神谷の関係性を軸に、お笑いについて議論を重ねながら、やがて別々の道を歩き始めた2人の人生を描いている。なお、同作が掲載された『文學界』2月号は発売日の翌々日までに3万部の増刷が行われており、同誌が増刷されるのは、記録に残っている限りでは1933年の創刊以来初めてとのこと。
又吉直樹のコメント
「火花」という小説を書きました。あほが書いた小説です。あほなりに人間を見つめて書きました。生きているとしんどいこともあります。そんな時、散歩したり本を読んだりすると、少しだけ楽になることがあります。誰かにとって、そんな本になれば嬉しいです。色の薄い壁に立て掛けると、映えると思います。よろしくお願いいたします。
書籍情報
『火花』
2015年3月11日(水)発売
著者:又吉直樹
価格:1,296円(税込)
発行:文藝春秋