束芋の新作個展『束芋:息花』が、2月14日から東京・銀座のギャラリー小柳で開催される。
同展では、新作アニメーション作品『あいたいせいじょせい』や、新作ドローイング7点を初公開する。『あいたいせいじょせい』は、近松門左衛門作『曾根崎心中』の主人公であるお初と徳兵衛、そして束芋が挿絵を担当した吉田修一の小説『悪人』の登場人物である金子美保と清水祐一らの恋愛にちなみ、お初と金子美保との比較の中で生まれてくるストーリーを描いた作品で、モチーフはソファとテーブルだという。また、ドローイング作品シリーズ『flow-wer』では、人体の一部と花が墨と蜜蝋着色で艶麗に描かれる。
束芋は同展に対して「花を摘み取って切り花にすること、臓器を器にすること、ある人の人生の一部分を小説や絵、映像に描くことは、この『息花』展では同じイメージを持ち、私がお届けするのは、その切り取った一部でしかないけれど、花には根が付いていること、臓器が魂を宿して息をしていたときのこと、ある人の描かれた人生の一時期の前後に続きがあることを想像して、すべての作品を作っている」とコメントしている。なお、2月14日にはオープニングレセプションが開催される。
イベント情報
『束芋:息花』
2015年2月14日(土)~4月4日(土)
会場:東京都 銀座 ギャラリー小柳
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日
オープニング・レセプション
2015年2月14日(土)18:00~20:00
会場:東京都 銀座 ギャラリー小柳