『ピエール・ユイグ展』が2月6日より東京・馬喰町のTARO NASUで開催される。
ピエール・ユイグは1990年代から、映画の構造を利用してフィクションと現実の関係を探る映像作品や、美術館、展覧会、近代建築、著作権や祭事などに潜む制度に注目したプロジェクトを発表。2001年の『第49回ヴェニス・ビエンナーレ』にて審査員賞、2002年に『ヒューゴ・ボス賞』を受賞した。2013年にはパリのポンピドゥーセンターを皮切りに巡回展『Pierre Huyghe』がスタートし、2014年にケルン、ロサンゼルスへと巡回した。
同展は、2009年から2010年にかけて制作された映像作品『The Host and the Cloud』を中心に構成。パリ市内の郷土博物館でハロウィーン、バレンタインデー、メーデーの3日間にわたり撮影されたという同作は、明確なストーリーを持たない2時間超の映像作品となり、ユイグ作品を読み解く鍵になりうる「巨大な迷宮的存在」だという。ほかにも映像に登場するモチーフを作品化した立体作品や、ロサンゼルス郡立美術館出展の最新作品など、過去5年間にわたって制作された作品が出展されるという。会期中の『The Host and the Cloud』の上映時間についてはTARO NASUのオフィシャルサイトをチェックしよう。
作品情報
『ピエール・ユイグ展』
2015年2月6日(金)~3月7日(土)
会場:東京都 馬喰町 TARO NASU
時間:10:00~18:00
休廊日:日、月曜、祝日
料金:無料