季刊文芸誌『早稲田文学2015年春号』が、2月6日に刊行された。
同号の表紙には、新たに『早稲田文学』の編集委員を務める東浩紀、角田光代、川上未映子、藤井光、ヤマザキマリ、堀江敏幸、市川真人の7人が登場。巻頭記事では7人それぞれのグラビア写真とコメントに加えて、7人が集合したミーティングの様子なども掲載されている。撮影は篠山紀信が担当。
特集記事「悪から考える『超道徳』教育講座」には、ルポライターの鈴木大介と作家・中村文則の対談「悪はどこから来るのか」、哲学者で批評家の千葉雅也、小説家の墨谷渉と羽田圭介による鼎談「『後ろ暗さ』のエコノミー」や、作家たちに様々ないたずらのアイデアを問うアンケート企画「あたらしい『檸檬』」が掲載。執筆陣には黒田夏子、大澤真幸、柳下毅一郎、斎藤美奈子、千野帽子、篠田博之、平山亜佐子が名を連ねている。
さらに今号から、「現代ロシア文学の怪物」とも称されるウラジーミル・ソローキンによる2013年の作品『テルリア』の日本語訳が連載スタート。J・M・クッツェーやドン・デリーロらの作品も連載中だ。
なお、4月17日には編集委員7人と篠山紀信が出演するイベントが開催予定。詳細は早稲田文学のオフィシャルサイトで順次発表される。