坂口恭平の著書『ズームイン、服!』が、2月10日に刊行された。
路上生活者の住居を観察する中で見出した独自の住居論を自ら実践するほか、震災の避難所「ゼロセンター」と共に立ち上げた「新政府」の初代内閣総理大臣や、ヒップホップグループ「RAP BRAINS」の一員としても活動する坂口。『0円ハウス』『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』などの著書でも知られている。
同書は、雑誌『POPEYE』に3年近くにわたって連載されていたコラム「坂口恭平の服飾考現学 ズームイン服!」をまとめたもの。「衣服」に注目して実施されたフィールドワークを通して、経済や思想、創造、生活様式などについて考察したルポルタージュとなる。同書に「アン・ファッショニスタ」として登場するのは、ファッションデザイナーの山縣良和(writtenafterwards)、古着再生師の原田真助、スルーハイカーの舟田靖章、猟師の千松信也ら30人。また、水道橋博士と藤村龍至が寄稿しているほか、田原総一朗が帯推薦文を寄せている。
なお、同書は雑誌『POPEYE』の連載記事を単行本化する「POPEYE BOOKS」第1弾作品となる。