東京・六本木の森美術館が4月25日にリニューアルオープン。詳細が発表された。
現代アートシーンのグローバル化などを背景として、開館10周年を迎えた2013年にミッションとビジョンを改訂した同美術館。今回の施設改修では、多様化する現代アートの表現に対応するため、展示空間の高機能化を図ったという。さらに、『MAMコレクション』『MAMスクリーン』『MAMリサーチ』の3プログラムを新たにスタートさせる。
『MAMコレクション』は、新設される常設の展示室で約400点のコレクションを順次公開するもの。4月25日からは小沢剛、下道基行、7月25日からはソ・ドホ、ポー・ポーの作品を展示する。世界各地の映像作品を280インチのスクリーンで上映する『MAMスクリーン』では、4月25日からビル・ヴィオラの初期作品、7月25日からはゴードン・マッタ=クラークの記録映像集を鑑賞することができる。『MAMリサーチ』は、アジア各地のアーカイブ、研究機関、研究者らと協働し、作品や文書、史料などの紹介を通してアジアの現代アートについて考察するプログラムとなる。
さらに、ミュージアムショップやメンバーシッププログラムもリニューアルされるほか、5月下旬にはミュージアムカフェとレストランがオープン。なお同美術館では、4月25日からリニューアルオープンを記念して『シンプルなかたち展:美はどこからくるのか』がスタートするほか、7月25日から『ディン・Q・レ展:明日への記憶』、10月31日から『村上隆の五百羅漢図展』、2016年1月1日から『フォスター+パートナーズ展』といった企画展が開催される予定だ。