作家のギュンター・グラスが、現地時間の本日4月13日朝にドイツ・リューベックで逝去した。享年87歳。
これはドイツ・リューベックにあるグラスの記念館「Günter Grass-Haus」のオフィシャルサイトおよびFacebookページなどで発表されたもの。死因は明かされていない。
現ポーランド領グダニスクのダンツィヒで1927年に生まれたグラスは、第2次世界大戦後にアメリカ軍の捕虜として収容所で過ごしたのち、彫刻家や石工として生活を送りながら創作活動を開始。のちに映画化もされた1959年発表の長編小説『ブリキの太鼓』をはじめとする「ダンツィヒ三部作」など知られ、1999年には『ノーベル文学賞』を受賞した。2006年に自伝的作品『玉ねぎの皮をむきながら』で17歳時に「SS」ことナチスの武装親衛隊に所属していたことを告白し、2014年には小説の創作活動から引退することを表明していた。