長野の共働学舎に暮らす人々の1年間を追う、本橋成一監督作『アラヤシキの住人たち』

映画『アラヤシキの住人たち』が、5月1日から東京・ポレポレ東中野ほかで公開される。

同作は、長野・小谷村にある茅葺き造りの家で暮らす真木共働学舎の人たちを1年にわたり追ったドキュメンタリー。共働学舎は、「共に働く学び舎」として1974年に教師であった宮嶋眞一郎により創設され、農業、酪農、工芸などを生活の基礎とした共同体。同作では、20代から60代の男女10数人が犬、猫、ヤギ、鶏などの動物と共に山奥の集落に暮らし、農業中心の生活を続けている真木共働学舎の人々の営みが捉えられている。

メガホンをとったのは、写真家で映画監督の本橋成一。1991年からチェルノブイリ原発と被災地のベラルーシに通いはじめた本橋は、これまでに、原発事故で被災した村で暮らす人々を捉えたドキュメンタリー映画『ナージャの村』『アレクセイと泉』などを監督している。音楽を坂本龍一が担当した『アレクセイと泉』は、『ベルリン国際映画祭』ベルリナー新聞賞、国際シネクラブ賞を受賞した。

なお、ポレポレ東中野では、同作の公開を記念する舞台挨拶が5月1日と2日に開催されるほか、5月3日、4日、16日、17日にはトークイベントも開催。さらに、4月25日から原発や電力、核とは人類にとって何であるかを考える上映企画『29年目のチェルノブイリ』が開催され、本橋の監督作品とプロデュース作品の上映に加え、トークイベントが行われる。各作品の上映スケジュールについてはオフィシャルサイトをチェックしよう。

関連リンク

• 映画『アラヤシキの住人たち』オフィシャルサイト
• ポレポレ東中野