蜷川幸雄版『マクベス』が17年ぶり再演、出演者に市村正親、田中裕子、柳楽優弥ら

蜷川幸雄演出の舞台『NINAGAWA・マクベス』が、9月7日から東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演される。

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』をもとに、台詞や人物設定を変えず、時代を日本の安土桃山時代に移して上演される同作。いずれ王になるという予言を3人の魔女から告げられたマクベスが、妻とともに主君のダンカン王を暗殺して王位につくも、罪悪感や幻影に苛まれて暴政を行い、やがて予言に惑わされて堕ちていく様を描く。同作は1980年の初演後、数回にわたって国内外で上演されており、今回は1998年以来約17年ぶりの再演となる。

主人公のマクベスを演じるのは市村正親。マクベスとともに罪を犯すマクベス夫人役を田中裕子が演じる。市村と田中は、2003年の蜷川演出作『ペリクリーズ』以来の共演とのこと。さらに、魔女に自身の子孫が王になると予言されたことからマクベスに殺されるバンクォー役を橋本さとし、ダンカン王の息子でマクベスへの復讐を計画するマルカム役を柳楽優弥、ダンカン王役を瑳川哲朗、マルカムとともにマクベス討伐を狙うマクダフ役を吉田鋼太郎がそれぞれ演じる。チケットの一般発売は6月20日からスタートする。

蜷川幸雄のコメント

この作品は、ヨーロッパデビューした作品で僕にとってとても印象深い作品です。
いつか再演をしたいと思っていたので嬉しいです。

市村正親のコメント

「リチャード三世」でニーナこと蜷川幸雄氏と初仕事。その三年後には「ハムレット」、そしてついに「NINAGAWAマクベス」。驚き!そして歓喜!シェイクスピアが蜷川さんの為に書き下ろしたのではないかと思われる位の「マクベス」だから「NINAGAWAマクベス」と名がついたんだ。その作品に稀有な女優田中裕子さんと共演、それも夫婦役。この奇跡と言える出会いを与えてくれた芝居の神様に、そしてお客様に最高の「マクベス」をお見せしたいと思っております。

イベント情報

『NINAGAWA・マクベス』

2015年9月7日(月)~10月3日(土)全30公演
会場:東京都 渋谷 Bunkamura シアターコクーン
演出:蜷川幸雄
作:ウィリアム・シェイクスピア
出演:
市村正親
田中裕子
橋本さとし
柳楽優弥
瑳川哲朗
吉田鋼太郎
料金:S席13,500円 A席9,500円 コクーンシート7,000円

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