ホメロス『オデュッセイア』が能に、ギリシャ人演出家×人間国宝の能楽師のコラボ公演

新作能『冥府行~ネキア』が、7月15日に東京・千駄ヶ谷の国立能楽堂で上演される。

同作は、ホメロスが手掛けた古代ギリシャの長編叙事詩『オデュッセイア』の第11章『ネキア』を原作に、日本とギリシャのスタッフが能に仕立てた作品。能楽に『オデュッセイア』を舞台化できる可能性を見出したギリシャの演出家ミハイル・マルマリノスが、人間国宝の能楽師・梅若玄祥に依頼したことから企画がスタートしたという。梅若が出演に加え、節付、作曲、振付を担当し、構成と演出をマルマリノス、脚本を能楽プロデューサーの笠井賢一が手掛ける。

『オデュッセイア』は、海の神「ポセイドン」や怪鳥「セイレーン」が現れた事で、10年の漂流生活を余儀なくされたギリシャ戦争の英雄オデュッセウスを主人公にした長編冒険物語。なお、魔女キルケーの助言を受けて死後の世界へ向かったオデュッセウスが、予言者ティレシアスと出会い、無事に帰国するための助言や、現在の故郷の窮状、帰国後にすべき手順などを聞き出すというストーリーだ。

なお同作は、今夏に世界遺産でもあるギリシャの野外円形劇場・エピダウロスで開催される『アテネ・エピダウロスフェスティバル2015』に招待されており、梅若は日本人として初めて同劇場の舞台に立つという。ギリシャ公演ではエヴァ・マニダが美術を担当。日本公演のチケットは現在発売中だ。


イベント情報

『冥府行~ネキア』

2015年7月15日(水)
会場:東京都 千駄ヶ谷 国立能楽堂
脚本:笠井賢一
演出:ミハイル・マルマリノス
節付:梅若玄祥
原作:ホメロス『オデュッセイア』
出演:梅若玄祥
料金:S席10,000円 A席6,000円 学生席4,000円

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