10月10日から全国で公開される3DCGアニメーション映画『GAMBA ガンバと仲間たち』から特報とビジュアルが公開された。
1972年に刊行された斎藤惇夫の児童小説『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』をもとにした同作。小さなネズミたちが巨大な敵に立ち向かう冒険物語を描いた原作は、劇団四季によってミュージカルとして上演されているほか、テレビアニメ化もされている。
1991年の『ガンバとカワウソの冒険』以来、約24年ぶりの映画化となる『GAMBA ガンバと仲間たち』は、『STAND BY ME ドラえもん』『ALWAYS 三丁目の夕日』などの白組が制作を担当。企画構想から15年、制作期間に10年間を費やし、総製作費は20億におよぶという。
脚本はドラマ『リーガル・ハイ』『デート ~恋とはどんなものかしら~』や映画『キサラギ』などで知られる古沢良太、音楽は映画『それでも夜は明ける』に楽曲提供を行ったベンジャミン・ウォルフィッシュが手掛けている。さらに、マーベルスタジオズの創設者アヴィ・アラッドがエグゼクティブプロデューサーを務め、編集や台詞の監修、音楽の監修とミキシングに携わっているという。
公開された特報では、ガンバや仲間たちが町を駆け巡る様子や猫に襲われる場面、鳥の背中に乗って空を飛ぶシーンなどが確認できる。あわせて公開されたティザービジュアルは、同作にコミュニケーションディレクターとして参加している森本千絵がディレクションを担当。森本は、映画本編のエンドロールの企画演出や、宣伝のコンセプト作り、宣伝美術のディレクションなども手掛けるとのこと。
森本千絵のコメント
臆病な幼き頃、ガンバの冒険をみてガンバとその仲間に勇気をもらってたことを思い出す。あれから何年経ったのだろうか。今の子どもたちにも、冒険してもらいたい。小さくたって、弱くたって問題ない。仲間がいれば誰だって前に進める。 忘れかけていた勇気と仲間のこと、それを今だから伝えたい。残したい。そう思って、わたしもこの作品の仲間に入れてもらいました。
エンディングの映像も担当させていただきます。見終わったあと、新しい現実の世界へ誘う一歩手前の力になれたらと。白組の皆さんと丁寧に愛をもって制作させていただきます。
その制作過程からわたしも再び、冒険がはじまったのだとわくわくしています。
世界中の子どもたちと、元子どもたち、そして動物たちをも楽しんでくれるような作品となりますように。斎藤惇夫のコメント
半世紀近く前に書いた物語が、どんな映像で、どんな言葉と音楽で、今に甦るのか、子どものように胸踊らせながら公開の日を待っています
作品情報
『GAMBA ガンバと仲間たち』
2015年10月10日(土)から全国で公開
総監督:小川 洋一
監督:河村友宏、小森啓裕
脚本:古沢良太
原作:斎藤惇夫『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
配給:東映