映画『フェデリコという不思議な存在』が、6月27日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町で公開される。
6月27日からヒューマントラストシネマ有楽町で開催される『VIVA!イタリアvol.2』で上映される同作は、『8 1/2』『道』などの監督作品で知られ、「映像の魔術師」と称されたフェデリコ・フェリーニの素顔に迫る作品。前半は脚本家として頭角を現していくフェリーニを描いた再現ドラマ、後半は映画制作の裏話を中心に、1939年からフェリーニが亡くなる1993年までのエピソードを、実際の映像やフェリーニ作品へのオマージュを込めた歌と踊り、フェリーニ作品の映像などを交えて描いている。当時の映像にはフェリーニ本人も登場し、オーディション風景や葬儀の映像も使用されている。
同作のメガホンをとったのは、フェリーニが風刺雑誌の編集部で働いていた頃の同僚で、『第29回カンヌ国際映画祭』監督賞を受賞した『醜い奴、汚い奴、悪い奴』や『第33回カンヌ国際映画祭』脚本賞を受賞した『La Terrazza』、『第34回ベルリン国際映画祭』銀熊賞受賞作『ル・バル』などを手掛けたエットレ・スコーラ。
再現ドラマパートで若き日のフェリーニを演じるのはトンマーゾ・ラゾッティ。さらに、老年期のフェリーニ役でマウリツィオ・デ・サンテス、幼年期のエットレ・スコーラ役でジャコモ・ラゾッティ、成長したエットレ・スコーラ役でジュリオ・フォルジェス・ダヴァンツァーティがキャストに名を連ねている。
作品情報
『フェデリコという不思議な存在』
2015年6月27日(土)からヒューマントラストシネマ有楽町にて公開
監督:エットレ・スコーラ
脚本:パオラ・スコーラ、シルヴィア・スコーラ、エットレ・スコーラ
出演:
トンマーゾ・ラゾッティ
マウリツィオ・デ・サンテス
ジャコモ・ラゾッティ
ジュリオ・フォルジェス・ダヴァンツァーティ
エルネスト・ダルジェリオ
エミリアーノ・マルティーノ
ヴィットリオ・ヴィヴィアーニ
セルジョ・ピエラッティーニ
配給:パンドラ