「見る」ことを問う写真家・吉田志穂の初個展『INSTANCE』

2015.07.13 Mon

吉田志穂の個展『INSTANCE』が7月21日から東京・銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。

1992年生まれの吉田は、インターネット上の画像をフィルムカメラで撮影し、暗室で加工を重ねることで膨大な数の画像の断片の物質化を試みた作品『log』で、第11回写真『1_WALL』のグランプリを受賞した写真家。

初の個展となる『INSTANCE』展では、『1_WALL』受賞後に制作された新作を中心に発表。7月24日にはオープニングパーティーが開催されるほか、7月30日には吉田とPhoto Gallery Internationalのディレクターを務める高橋朗を迎えたトークイベントが開催される。詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。

吉田志穂のコメント

日々沢山の写真を見ています。
自分にとってそれは何かの誘導や別の文脈で情報を見ているように感じています。
撮影した写真に対して何度も処理をかけると、見た景色とはかけ離れたエラーのような像が生まれます。既存の指示も文脈も無い物質を構築し直し、ものを写すこと、見るということについて新しいシステムをつくりたく、その方法を考察しています。