『タイバニ』がハリウッドで実写化、製作総指揮はロン・ハワード

アニメ『TIGER & BUNNY』がハリウッドで実写映画化されることがわかった。

2011年にテレビで放送された『TIGER & BUNNY』は、特殊能力を持つヒーローが職業として成立している近未来が舞台。ベテランヒーローのワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹と、才能はあるが扱いにくい新人バーナビー・ブルックスJr.のコンビが、犯罪に立ち向かう中で絆を深めていく様子を描いた作品だ。

ハリウッドでの実写リメイクは、10月8日からアメリカ・ニューヨークのジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センターで開催されているポップカルチャーイベント『New York Comic Con 2015』内の「サンライズ・BN Pictures」パネル会場で発表。

映画化を手掛けるのは、ロン・ハワード率いるプロダクションのイマジン・エンターテインメント、All Nippon Entertainment Works、バンダイナムコピクチャーズの3社。映画『ダ・ヴィンチ・コード』やテレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』シリーズなどを手掛けたロン・ハワードは、『TIGER & BUNNY』で製作総指揮を務める。

テレビアニメ版の監督を務めたさとうけいいちは、実写映画化について「とてもワクワクしています。ロン・ハワードの『TIGER & BUNNY』僕も楽しみにしています」とコメント。劇場アニメ版でメガホンを取った米たにヨシトモは「日本で愛された『TIGER & BUNNY』が世界でもっともっと愛されると嬉しいです」、シリーズ構成などを手掛けた西田征史は「ファンの皆さんと育てた作品がどう生まれ変わっていくのか楽しみです」、キャラクターデザインを担当した桂正和は「実写化ということですごく驚いています。デザイナーとしてヒーロー・スーツがどうなるのかすごく楽しみです!」とそれぞれコメントを発表している。

アンマリー・ベイリー(All Nippon Entertainment Worksシニア・バイスプレジデント)のコメント

日本で初めて『TIGER & BUNNY』を観た瞬間から、作品の虜になりました。訴求力のあるストーリー展開や、ダイナミックなキャラクターに加え、スーパーヒーロー作品の中でも今までにないコンセプト、それら全てに惹かれました。積極的に実写リメイク権取得に動いた結果、さとうけいいち監督や尾崎プロデューサーをはじめとする原作チームから信頼を寄せていただきました。これほど愛されているキャラクター達を新たな観客に届けることを許していただけて光栄です。

ロン・ハワード(イマジン・エンターテインメント共同代表)のコメント

BN Picturesと、ANEWとともに『TIGER & BUNNY』をプロデュースすることを、最高に嬉しく思います。ANEWから本作の提案を受けた時、即座にコンセプトに惹かれました。斬新で、日本でも大きな成功を収めた作品であり、これほどユニークで力強い要素が多く盛り込まれた素晴らしいバディ作品は見たことがありません。タイガーとバーナビーの人物像は非常に奥が深くダイナミックで、心理的に複雑に絡み合った関係性を持っています。彼らを全世界の映画ファンに知ってもらうことに一役買えることを光栄に思います。

ブライアン・グレイザー(イマジン・エンターテインメント共同代表)のコメント

『TIGER & BUNNY』のクリエイターの方々は、ストーリーテリングの世界における我々の同志だと思っています。今後、ハリウッドを皮切りに『TIGER & BUNNY』を全世界に展開するに当たり、彼らと協業することで、本プロジェクトはさらに豊かに、そして、さらに強いものになっていきます!

尾崎雅之(バンダイナムコピクチャーズ常務取締役)のコメント

『TIGER & BUNNY』のハリウッド実写リメイクは、アニメーションの企画開発の段階から秘かな希望として胸の内にありましたが、ご縁も含めて様々な条件が整わない限りはOK出来るものではありませんので、現実的には難しいだろうと考えておりました。
ANEW様からのご提案で最も印象に残ったのは、実は条件云々ではなく、何より作品に対する敬意と深い愛でした。数年にわたって様々な局面を共に乗り越えられたのは、アンマリーさんをはじめとするANEWスタッフの“タイバニ愛”があったからこそだと思っております。交渉の過程で最も重視したポイントは、原作チームによるクオリティコントロールが可能であるかという点と原作アニメの継続展開における自由度の高さです。これまで作品を支えて下さったファンの方々を裏切ることは出来ませんから。
また、Imagine様は圧倒的な実績を誇る世界的なプロダクションであり、さとう監督をはじめ我々一同は、ロン・ハワードさん、ブライアン・グレイザーさんが生み出して来られた作品を敬愛しております。ロンさんをはじめとするImagineの皆さんとお会いして、クリエイティブな情熱を肌で感じることが出来ました。ANEWとImagineの両社は、『TIGER & BUNNY』という作品を改めて世界中の老若男女にお届けする為の最高のパートナーであると確信しております。

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