豊川悦司が詩人役で鈴木京香と禁断の恋、連続ドラマ『荒地の恋』

『連続ドラマW 荒地の恋』が、2016年1月9日からWOWOWプライムで放送される。

「荒地派」の詩人・北村太郎をモチーフにしたねじめ正一の同名小説が原作。1970年代後半から80年代を舞台に、新聞社の校閲部に勤務しながら細々と詩作を続ける53歳の北沢が、親友である三田村貴一の妻・明子と恋に落ち、家族や仕事を捨てて明子との人生を歩み始めるというあらすじだ。

明子と暮らす中で、詩人としての情熱や「言葉」を取り戻していく北沢を演じるのは豊川悦司。北沢と同じく家族を置いて家を出る明子を鈴木京香が演じる。さらに、戦後すぐに北沢と共に詩の雑誌『荒地』を創刊する詩人の三田村役に松重豊、有川信夫役に田口トモロヲ、北沢の妻・治子役に富田靖子、娘の有子役に川島海荷がキャスティングされている。メガホンを取るのは豊川の出演作『居酒屋ゆうれい』や鈴木の主演ドラマ『だから荒野』などを手掛けた渡邊孝好。

豊川は脚本を読んだ感想について「難しい話だなと思いました。人がその人生をおくる、全うするということがどういうことなのか、仕事、友情、家族、恋、老い、夢、理想、、、誰もが味わうシンプルで複雑な生きるためのエッセンス、その全てが詰まっている話でした」とコメント。また『居酒屋ゆうれい』以来、約22年ぶりに渡邊監督の作品に出演することについて「渡邊監督は僕のデビュー作の監督でした。感慨があります。二度目のデビューのつもりでタッグを組みたいと思います」と意気込みを語っている。

鈴木は豊川との共演について「『荒地の恋、実現してほしいですね』とお会いする度に話していたので、その豊川さんと北沢と明子として向き合えるのは最高の喜びです。優しさと悲しみを、静かに背中に滲ませた豊川さんは詩人・北沢そのもので、いつもみとれてしまいます」と語っている。

豊川悦司のコメント

たぶんWOWOWでしかつくることができないドラマになると思います。登場する大人達が織りなす人間模様に、どっぷりと浸っていただき、みなさんとはまた違う人生の旅を、ともに楽しんでいただければ幸いです。

鈴木京香のコメント

荒地の詩人達の生きた時代をじっくりご堪能いただける作品に、きっとなります。

ねじめ正一のコメント

『荒地の恋』がWOWOWでドラマ化されることで、馴染みのない荒地派の詩人達の生き方を知ってもらえることは嬉しい。
荒地派の詩人達はどの人もみな狂気を孕んでいた。豊川悦司さんが主人公の狂気をどのように演じてくれるのか、鈴木京香さんが小説の明子のイメージをどのように大きく裏切ってくれるのか、大いに期待している。
小説とは違う映像化された詩人の激しい恋に心をヒリヒリさせながら観ていただきたいと思っている。

渡邊孝好監督のコメント

ねじめ正一さんの原作が出てすぐに読んだ。53歳の男が親友の妻と恋に落ち、家を飛び出した。
別れる、離れる、また暮らす。別の女とまた出会う。どうなっちゃうんだ、面白い。すぐに映画でやりたいと思った。
8年ほど前のことだ。それから荒地派の詩人たちのことを調べる。
なんだこの人たちは――どれもこれもだれもかれも一癖あって面白い人間たちの宝庫だった。
そして、WOWOWでドラマ化されることになった。
連続ドラマで全5話あるから、様々な詩人たちの、知られざる「荒地」の恋模様を描くことができる。
実現出来たのは豊川悦司さんと鈴木京香さんがシナリオを読んで、面白いと言ってくれたからだ。ありがたい。
戦争を越えて来た若い詩人たちの時代に、今の時代は似てきた気がする。
その時代に抗って、生きてきた彼らの物語と精神は、きっと、いまの僕らの道しるべになってくれるずだ。

番組情報

『連続ドラマW 荒地の恋』

2016年1月9日(土)から毎週土曜22:00~WOWOWプライムで放送
原作:ねじめ正一『荒地の恋』(文春文庫)
監督:渡邊孝好
脚本:黒沢久子、渡邊孝好
音楽:大島ミチル
出演:
豊川悦司
鈴木京香
田口トモロヲ
富田靖子
川島海荷
村川絵梨
松重豊
ほか

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