ゲルハルト・リヒターの個展『Painting』が、11月10日から東京・六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートで開催される。
ゲルハルト・リヒターは、1932年にドイツ・ドレスデンで生まれた画家。色見本のような絵画「カラー・チャート」や、様々な写真の上に油彩やエナメルで描く手法「オーバー・ペインテッド・フォト」を用いた作品シリーズ、何層にも色を重ねた抽象画などを発表している。2012年にイギリス・ロンドンで行われたオークションでエリック・クラプトンが所有していたリヒターの作品『アブストラクト・ペインティング(809-4)』が存命中の画家の作品としては当時最高額の約27億円で落札され、2013年と今年2月に自身でその最高額を更新した。
同展では、リヒターが手掛けた最新の油彩画8点を世界初公開。同ギャラリーでは9度目の個展で、日本で新作の油彩画が発表されるのは10年ぶりとなる。さらに、ガラスにラッカーで描いたシリーズ「アラジン」から日本初公開となる5点を展示するほか、リヒターが瀬戸内海を訪れた際の写真を使用した作品を含むオーバー・ペインテッド・フォトの新作も紹介される。油彩画の詳細な図版や最新の評論を収録した同展のカタログも刊行。
イベント情報
ゲルハルト・リヒター
『Painting』
2015年11月10日(火)~12月19日(土)
会場:東京都 六本木 ワコウ・ワークス・オブ・アート
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日
料金:無料