エルマンノ・オルミ監督の新作映画『緑はよみがえる』が、4月23日から東京・神保町の岩波ホールほか全国で順次公開される。
1931年にイタリアで生まれたエルマンノ・オルミ。『ヴェネチア国際映画祭』で金獅子賞に輝いた『聖なる酔っぱらいの伝説』や、市川純を主演に起用した『屏風の陰で歌いながら』などを手掛け、2008年には『ヴェネチア国際映画祭』栄誉金獅子賞を受賞している。
『緑はよみがえる』は、83歳になったオルミ監督が第一次世界大戦に従軍した自らの父への想いを込めたという新作。1917年のイタリア・アルプス山中のアジアーゴ高原を舞台に、姿をみせないオーストリア軍兵士に怯えるイタリア軍兵士たちを描いた作品だ。なお、同作の撮影監督はオルミの息子ファビオ・オルミ、プロデューサーは娘のエリザベッタ・オルミが務めている。
なお同作の公開に先駆けて、オルミ監督が1978年に発表した『木靴の樹』が、3月26日から岩波ホールほか全国で順次公開。同作は、ベルガモ地方の農民たちの生活をドキュメンタリー風に描き、『第31回カンヌ国際映画祭』パルムドールとエキュメニカル審査員賞を獲得した作品だ。日本での劇場公開は26年ぶりになるという。
作品情報
『緑はよみがえる』
2016年4月23日(土)から岩波ホールほか全国順次公開
監督:エルマンノ・オルミ
出演:
クラウディオ・サンタマリア
アレッサンドロ・スペルドゥティ
ほか
配給:チャイルド・フィルム/ムヴィオラ
作品情報
『木靴の樹』
2016年3月26日(土)から岩波ホールほか全国順次公開
監督・脚本・撮影・編集:エルマンノ・オルミ
音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ
出演:
ルイジ・オルナーギ
フランチェスカ・モリッジ
オマール・ブリニョッリ
配給:ザジフィルムズ