書籍『蜷川幸雄の仕事』が、本日12月22日に刊行された。
『芸術新潮』2015年9月号に掲載された特集『蜷川幸雄の哲学』をもとにした同書は、今年で80歳を迎えた蜷川がこれまでに手掛けた膨大な作品を振り返る書籍。代表作を「シェイクスピアとの出会い」「ギリシャ悲劇」といったジャンルごとに取り上げるほか、俳優、アイドル、劇作家、スタッフなど蜷川に関係する約150人を紹介する『蜷川幸雄をめぐる人々』といった記事も掲載される。
さらに長女の蜷川実花や画家の山口晃との対談、蜷川実花が父・幸雄の書斎を撮影した『ニナガワ脳内解剖』、村上春樹、内田樹、藤田貴大(マームとジプシー)らの寄稿文に加え、『海辺のカフカ』ロンドン公演を観劇したカズオ・イシグロが、主催者であるホリプロの金森美彌子宛てに送ったメッセージも収録。インタビューには平幹二朗、藤原竜也、大竹しのぶ、宮沢りえらが登場している。表紙には、蜷川実花が劇場のステージで車椅子に乗っている蜷川幸雄の姿を捉えた写真が使用されている。
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