『shiseido art egg』の入選者による個展『第10回 shiseido art egg』が、東京・銀座の資生堂ギャラリーで2月3日から開催される。
『shiseido art egg』は、新進アーティストの活動を支援するために、資生堂ギャラリーが2006年から行なっている公募プログラム。審査員は、美術評論家で資生堂ギャラリーアドバイザーの岡部あおみ、神奈川県立近代美術館館長で同じく同ギャラリーアドバイザーの水沢勉、資生堂企業文化部のスタッフが務めている。
370件の応募から選ばれた入選作家は、写真や映像、光、音などを用いたインスタレーションを発表している川久保ジョイ、自身が考案した「TELENS(手レンズ)」という手法で写真を撮影しているGABOMI.、主に自然物をテーマにした木彫作品を制作している七搦綾乃の3人。入選作家はそれぞれ21日間の会期で個展を開催する。
川久保は同展で銀座の歴史を参照しながらギリシャ神話を題材に現代社会のあり様に迫るインスタレーションを展示。GABOMI.はカメラレンズへの依存から解放されたイメージを通じて、写真表現の新たな可能性を追求するという。七搦は植物に変化をもたらす「自然の時間」に注目し、枯れていく植物をモチーフにした新作やドローイングを発表する。
また、展覧会終了後には3つの個展から『shiseido art egg賞』を選出。同賞の審査員は、写真家の石川直樹、美術家の小沢剛、小説家の藤野可織となる。受賞者は、5月下旬に資生堂ギャラリーのウェブサイトで発表される。