中ザワヒデキ展『ソースと実行』が、2月10日から東京・恵比寿のNADiff Galleryで開催される。
中ザワは、眼科医として病院に勤めた後、1990年から「ヘタうまCGイラストレーター」として活動し、1997年以降は純粋芸術に転身したアーティスト。これまでに『バカCG』『脳波ドローイング』といった作品をはじめ、感情や感覚を排した「方法主義」による「方法絵画」や、油彩画やアクリル画などを発表している。
同展では、中ザワが2010年から2012年にかけてEメール機関誌『新・方法』で発表したウェブ作品の連作『ソースと実行』を一挙紹介。中ザワはHTML言語の指示によって「実行」された結果であるウェブページよりも、人々の目に触れない「ソース」の方が重要かつ本質的であると考え、ソースとなるHMTL文書と、そのブラウザ上の表示である「実行」を併置したシリーズ作品として85作品を制作した。
2月11日には、中ザワと『第19回文化庁メディア芸術祭』アート部門新人賞に輝いた山本一彰、詩人の松井茂によるオープニングトークが行なわれるほか、会期中は中ザワの解説を交えながら作品を鑑賞するギャラリーツアーやパフォーマンスイベント、クロージングトークなどが開催される。なお、2月下旬には中ザワの作品集『方法絵画』が刊行予定だ。