やくしまるえつこによる「Yakushimaru Experiment」名義のアルバム『Flying Tentacles』が、3月30日にリリースされる。
音楽レーベルcommmonsの10周年を記念して発売される同作は、「即興」「朗読」「数字」を扱う実験的なコンセプトアルバム。やくしまるが素数を譜面化して制作した楽曲や、独自の楽器「dimtakt」を使用している彼女が、様々なオリジナル楽器の演奏者たちと行なった14分におよぶ即興セッション、円城塔が書き下ろした特殊な構造のテキストをやくしまるが朗読、即興演奏した“タンパク質みたいに”などが収録される。
ライナーノーツには、円城塔が同作のために執筆したテキストと、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]の主任学芸員・畠中実による解説が収められる。なお円城はやくしまると同作を評して「人力、世界シミュレーター。」というコメントを寄せている。