映画『或る終焉』が、5月から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開される。
同作は、『第68回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門の脚本賞に輝いた作品。終末期の患者のケアを専門にしている訪問看護士・デヴィッドが、末期がんで苦しむマーサから安楽死を幇助して欲しいと頼まれるというストーリーだ。
患者への想いと自身が抱える過去の狭間で苦悩するデヴィッドを演じるのは、映画『海の上のピアニスト』『パルプ・フィクション』などで知られるティム・ロス。共演者には、マーサ役のロビン・バートレットをはじめ、サラ・サザーランド、マイケル・クリストファーが名を連ねている。ロスは同作の製作総指揮も務めている。
メガホンを取ったのは、メキシコ出身のミシェル・フランコ。36歳のフランコは、2009年に長編映画の監督としてデビューし、2作目の監督作品『父の秘密』で『第65回カンヌ国際映画祭』ある視点部門のグランプリを受賞している。