劇団「ブルドッキングヘッドロック」の舞台『スケベの話 ~オトナのおもちゃ編~』が、4月9日から東京・下北沢のザ・スズナリで上演される。
ブルドッキングヘッドロックは、「グロテスクな日常に、ささやかなおかしみを」をモットーにした活動を続けている劇団。テレビアニメ『はじめの一歩』の主人公・幕之内一歩の声優として知られるほか、映画『桐島、部活やめるってよ』『幕が上がる』などの脚本を手掛けた喜安浩平が主宰を務めている。
『スケベの話 ~オトナのおもちゃ編~』は、2012年に2本立てで上演された『スケベの話』シリーズの新作。美しく謎めいた女性・タミナをメイドとして雇うことになった将校の日常が、謎のスイッチを手にしたことで変化していく様子や、家族と権力、性欲の狭間で揺れ動く男たちのおかしみや哀しみを描く。
作・演出は喜安が担当。出演者には、同劇団のメンバーをはじめ、木乃江祐希(ナイロン100℃)、外村道子らが名を連ねている。また、4月12日の終演後には、参加者の質問に喜安や出演者が答える「ネタバレ呑み会」が行なわれる。イベントの詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。チケットの一般販売は3月12日からスタート。
喜安浩平のコメント
我々もいいかげんいい大人です。遊ぶにしたって大人っぽく遊びたいと思う昨今。次作もそんな気分で臨めればと思案していましたところ、遊ぶといえばオモチャだなと、ビコォンと閃いたものですから、素直に、大人とオモチャを足してみましたら、偶然「オトナのおもちゃ」というタイトルになってしまい、今、自分でも大変びっくりしています。
私としましては、軍人たちと、人妻とメイドと女学生と愛人と、そのあたりの関係をただ弄んでやろうというつもりでおっただけで、まあ、それをして、スケベだね♥なんてはにかむような、そんな、オトナの小イキな会話劇を想像しておりましただけで、まさかそこにオトナのおもちゃなどという、言わば「兵器」が入り込んでこようとは、想像もしていなかったのです。
ただ、私の自宅にだって未使用とはいえオトナのおもちゃがひっそりと仕舞われているくらいですから、誰も教えてくれないだけで案外そこかしこに在るのかもしれない。そう思えば、ムックリなにかがたち上がってくる気もしましたので、イケるかな?イケるよね?なんて自問自答を経て、まずは参考までに自宅のおもちゃを手にしてみましたところ、不思議なことに、自分が軍人にでもなったような、そんな心強い気分になったのです。やってやる。今はそんな心持ちです。こういうことでしょうか大人とは。