十和田市現代美術館の新館長に小池一子が就任、副館長に児島やよい

青森・十和田市現代美術館の新館長および副館長が発表された。

同美術館では現館長の藤浩志が3月31日付で退任。4月1日付で新たな館長に小池一子、副館長に児島やよいが就任する。

1936年東京生まれの小池一子は、1980年に無印良品の立ち上げに参加し、創業以来アドバイザリーボードを務めている。1983年から2000年にはオルタナティブスペース「佐賀町エキジビット・スペース」を主宰。これまでに『ヴェネチア・ビエンナーレ第7回国際建築展』日本館における『少女都市』や、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催された『田中一光とデザインの前後左右』など数多くの展覧会を企画・監修している。

副館長に就任した児島やよいは、1987年から2000年までナンジョウアンドアソシエイツに勤務し、『横浜トリエンナーレ2001』事務局勤務を経てキュレーター、ライターとして活動。国内外での高橋コレクション展をはじめ、東京・銀座メゾンエルメス フォーラムでの『杉本博司 歴史の歴史』、六本木・森美術館での『草間彌生 クサマトリックス』などの展覧会を手掛けている。

なお現館長の藤は、退任後もアドバイザリーボードメンバーとして同館の運営に携わっていくという。

小池一子のコメント

日本で一番好もしい現代美術館として、私が愛着を抱いてきた十和田市現代美術館の仕事をさせていただくことになりました。設立準備の段階から委員の一人として参加させていただいた経緯もあり、建築空間、作品群、観客の動線も身にしみて感じております。何をすることが美術館の現在を一層輝かしいものにするのか、十和田の市民の皆様にご相談しながら着実な歩を進めていきたいと思います。豊かな自然環境と激変する時代の風の中で、十和田ならではのアート・アンド・ライフを追求し東北から日本各地、そして世界へ発信することを願っています。

児島やよいのコメント

「街をひらく、街にひらかれた」美術館として、十和田の皆さまに、そして十和田を訪れる多くの方々に愛されてきた十和田市現代美術館。その活動を引き継ぎ、新たなステージへとチャレンジをしていく、という重責を担うことになりました。今まで多くの美術館、アーティストと仕事をさせていただいた経験を最大限に活かしていきたいと思います。子育てをしながら、また大学で若い人たちと接する中で、美術館の役割はもっと社会に広がるべきであると痛感します。よりひらかれた十和田市現代美術館を、市民の皆さまとともにつくっていきたいと思います。

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