MCRの舞台『逆光、影見えず』が、6月24日から東京・三鷹市芸術文化センター星のホールで上演される。
MCRは、1994年に脚本・演出を手掛ける櫻井智也を中心に結成された劇団。「笑えることを笑えるように」「物語は些細な日常の中にこそ潜んでいる」という2つのテーマを中心に、悲劇的な状況をも喜劇に転化させる作品を主に上演している。
同公演は、三鷹市芸術文化センターが2004年から続けている公演シリーズ『太宰治作品をモチーフにした演劇公演』の13回目。太宰の初期の短編作品『逆行』をベースに、病床にある「どうにもならなかった男」が、目を瞑り暗闇の中で蝶を追いかけるうちに幼少期まで時を遡り、どうにもならなかった出来事を振り返る様が描かれる。チケットの発売は4月15日にスタートする。
櫻井智也のコメント
若い頃、ゲームセンターでバイトしている時、バイト中に太宰の小説を読み漁っていたことを思い出します。 なぜあの時、猛烈に太宰にのめりこんだのか、仕事中にあんなにのめりこんで、何故バイトをクビにならなかったのか不思議ですが、太宰にはきっと「何事を置いても太宰」という求心力があるんだと思います。 求めて吸い込んだ分、吐き出したいと思います、頑張ります。