庭劇団ペニノの舞台『ダークマスター』が、5月5日から大阪・阿倍野のOVAL THEATERで上演される。
2000年に全作品の作・演出を務めるタニノクロウによって旗揚げされた庭劇団ペニノ。昨年8月に上演した『地獄谷温泉 無明ノ宿』の上演台本は、『第60回岸田國士戯曲賞』を受賞した。
『ダークマスター』は、映画『オールド・ボーイ』の原作者としても知られる狩撫麻礼が原作、泉晴記が絵を担当した1995年の同名短編漫画をもとにした作品。2003年に初演、2006年に再演されており、3度目の上演となる今回は物語の舞台を大阪に移し、台本を大幅に書き換えた新演出版となる。
物語は、超一流の腕を持つが、偏屈でアルコール中毒のマスターが経営する、大阪の小さな洋食屋を舞台に展開。東京から店を訪れた無職の男がマスターにシェフの代わりを頼まれ、2階に隠れたマスターから無線で指示を受けながら料理を振舞ううちに、客が来なかった店が繁盛していく様を描く。
無職の男役は、井上和也とFOペレイラ宏一朗のダブルキャスト。チケットは現在販売中だ。なお同公演は、2017年2月に東京・駒場東大前のこまばアゴラ劇場での上演も予定されている。