名言集『絶望手帖』が、3月30日に刊行された。
絶望と向き合うことから、本当の意味でポジティブに生きることを目指して企画されたという同書は、起業家の家入一真が発案。偉人や著名人の「絶望名言」を集めて、「仕事」「恋愛」「空虚」「人間関係」「社会」といった切り口から紹介する。
掲載されている偉人、著名人は石川啄木、辛酸なめ子、夏目漱石、小林多喜二、茂木健一郎、はあちゅう、ソクラテス、伊坂幸太郎、ウィリアム・シェイクスピア、レオナルド・ダ・ヴィンチ、フィンセント・ファン・ゴッホ、フランツ・カフカ、寺山修二、太宰治、乙武洋匡、ろくでなし子、いとうせいこう、津田大介、中島らも、手塚治虫、松岡正剛、糸井重里、フリードリヒ・ニーチェら約180人。イラストは死後くんが手掛けている。
家入一真のコメント
『絶望手帖』には、普通の人も偉い人も、いろんな人の言葉が載っているけれど、みんな何かしら絶望と向き合った人たちです。
絶望して絶望して……「最後に残った希望」という言い方は、それこそが本当の絶望だったりするのであまり好きではないけれど、絶望のなかで何かを見つけて成し遂げてきた人たち。
きちんと絶望を見つめてきた人たちの言葉は、価値があると思います。
『絶望手帖』は、トイレに置くなり、ベッドの脇に置くなりして、ちょっと空いた時間に読むといいんじゃないかな。
落ち込んでいるときとかに読んで、なぐさめてもらったり、プッと笑ったり。
僕は本屋が好きでよく行くんですけど、やっぱり夢や希望をあおる啓発本が溢れているんですよね。
ああいうのって、すべてウソだと思っています。
だからって『絶望手帖』が真実とまでは言わないけれど、ウソではなく、絶望と向き合うことから始めてみましょう。