『トーマス・ルフ展』が、8月30日から東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催される。
トーマス・ルフは、1958年生まれのドイツ出身の写真家。写真が持つ情報性と表現性を検証しながら写真への新しいアプローチを展開しており、友人を写した大判カラーのポートレートや建築写真、夜空を捉えた作品などを発表しているほか、近年は自身で撮影を行なわずに、インターネット上で収集した画像を再構築した作品シリーズを制作している。
ルフにとって日本では初の回顧展となる同展。インターネット上の日本のアニメや漫画のイメージを拡大して加工した『基層』シリーズや、NASAとESAが共同で打ち上げた土星探査機「カッシーニ」によって宇宙から送信されたデジタル画像を加工した『cassini』シリーズなど、初期作品から新作まで100点以上が展示される予定だ。なお、同展は12月10日から石川・金沢21世紀美術館に巡回する。