舞台『*ASTERISK「Goodbye, Snow White」新訳・白雪姫』が、5月27日から東京・有楽町の東京国際フォーラムホールCで上演される。
ダンサーたちが一堂に会して1つの物語を作る「ストリートダンス舞台」公演として、2013年から上演されている『*ASTERISK』。2015年には、テーマソングを加藤ミリヤが書き下ろし、総合演出・構成・振付・脚本を東京ゲゲゲイの牧宗孝が手がけた公演『*ASTERISK~女神の光~』が上演された。
新作となる『*ASTERISK「Goodbye, Snow White」新訳・白雪姫』は、グリム童話の『白雪姫』をベースにした中村うさぎによる書き下ろし。世間から美魔女と呼ばれる大スターの加々美魔耶が、ある日鏡の精から「天敵と出会う」という予言をされ、加々美の前に現れた新人アイドルの白河雪菜に対して怒りを爆発させるというあらすじだ。
加々美役を務めるのは、昨年に引き続いて総合演出・構成・振付も手掛ける東京ゲゲゲイの牧宗孝。出演者には、ダンスエンターテイメントのコンテスト『Legend Tokyo』で優勝し、坂東玉三郎とのコラボ公演も行なったDAZZLE、ポールダンサーのKUMI、新体操とダンスを融合させたユニットBLUE TOKYO、安室奈美恵や倖田來未らのバックダンサーや振付も務めるNANAKO、きゃりーぱみゅぱみゅのほとんどの曲の振付を担当しているMAIKOらに加え、俳優の加藤諒が名を連ねている。チケットの一般発売は4月2日からスタートする。
また同公演を記念し、中村うさぎと牧宗孝によるトークショーが本日4月14日に開催される。チケットは現在販売中だ。
牧宗孝のコメント
実は、前回初めて『アスタリスク』の総合演出をやらせていただいた後の率直な感想は「もう二度とやらねぇ!」(笑)、それくらいの大変な作業だったんです。ところが次作もとお話しをいただいて、どうしたらまたやりたいって気持ちになれるかな?と考えた時に、前回は演出や振付だけじゃなくて、ストーリーや脚本、衣装制作など色々ひとりで抱えすぎたなと反省し、もっと自分の信頼する人や好きな人たちに、任せてみたらどうだろう?と思い始めたんです。
そこで真っ先に浮かんだのが、『アスタリスク』の特長のひとつである、『ひとつの物語をダンスで紡ぐ』、この「物語」の部分を私が大好きで尊敬している文筆家の中村うさぎさんにお願したいということでした。
以前書かれていた「白雪姫」をモチーフにしたエッセイが、本当に面白かったのを覚えていて、その世界観を下敷きに物語をダンスで表現するのは面白いんじゃないかなと。
幸運にもうさぎさんに快諾していただき、大好きな方の言葉を表現できる!ということからこの企画が動き始めました。あんなに「もうやらない!」と思ってたことが嘘のように、前回以上にワクワクして今はやる気にみなぎってます。
この作品を通して、良い意味で今までのダンス公演の概念を打ち壊して、ダンサーたちの持っている可能性を引き出しながら、ダンスとは無縁なお客様にも「ダンスっておもしろい!」って感じていただける舞台を作りたいと思っています。
是非、見に来てください。中村うさぎのコメント
生まれて初めて舞台の原作を書きました。この物語をMIKEYさんたちがどんなダンスで表現してくれるのか、今からワクワクしています。きっと忘れられない強烈な舞台になるはず!皆さん、ぜひ観に来てくださいね!