企画展『複製技術と美術家たち―ピカソからウォーホールまで』が、4月23日から神奈川・横浜美術館で開催される。
20世紀の美術史を「複製技術」の視点から捉え直す同展。写真技術や映像などの複製技術が高度に発達・普及した時代において、欧米のアーティストたちがどのようなビジョンをもって制作に取り組んでいたのかを検証する。
会場では、約950点を擁する富士ゼロックス版画コレクションから約300点と、横浜美術館所蔵の100点をあわせた約400点の作品を展示。さらに評論『複製技術時代の芸術作品』を発表したヴァルター・ベンヤミンに注目し、パウル・クレー、ジョルジュ・ブラック、マックス・エルンスト、モホイ=ナジ・ラースロー、マルセル・デュシャンらの作品や、シュルレアリスムの詩人ポール・エリュアールがマン・レイと共作した詩画集など、ベンヤミンが著作で言及した作品が紹介される。