10月8日から公開される映画『少女』に稲垣吾郎が出演することがわかった。
湊かなえの同名小説を映画化する同作は、「人が死ぬ瞬間」を見たいという欲望を持つ女子高生2人の夏休みの出来事を描く作品。死期の迫る少年たちと仲良くなる桜井由紀役を本田翼、老人ホームでボランティアをする草野敦子役を山本美月が演じることがこれまでに明らかになっていた。
稲垣が演じるのは、敦子がボランティア活動をする老人ホームのスタッフ・高雄孝夫役。過去に女子高生との間に起きたある事件がきっかけで家族と離れて暮らしており、心に深い傷とトラウマを抱えている役どころだ。由紀と敦子に「生きる意味」を問う物語のキーパーソンになるという。
あわせて同作の予告編が公開。親友の死体を見たと語る同級生の話を聞く由紀と敦子の姿や、2人の学校生活の様子、由紀が「見てみたいんだよね、誰かが死ぬとこ」と語るシーンなどが映し出されている。
稲垣吾郎のコメント
これまで、こういった作風の映画に参加した経験があまりなかったので、自分にとっても新しいチャレンジだと思っています。湊かなえさんの作品は「告白」や「夜行観覧車」等大好きですし、作家としてとても尊敬しています。ですから、今回この作品に参加できて光栄でした。
台本に独特の世界観を感じました。三島監督とは初めてご一緒しますが、強い個性としっかりとしたイマジネーションを感じ、安心して気持ちを委ねさせていただきました。僕が演じた孝夫という役は、一見とっつきにくく、何を考えているかわからない人間。過去にトラウマを抱えている謎多き人物ですから、台本には書いてない彼のバックボーンを監督と一緒に話しながら作り上げました。
まだ作品は完成していませんが、この映画は見る側が「考える」ことが出来る作品だと思います。「こうだ」という説明的な物ではなく見た人が自由な感性で、受け止めることが出来るということは、映画にとってとても大事なことだと思います。主人公たちと同世代の方も、僕らの世代の人にも楽しんでいただけると思います。