特別上映『「ハッピーアワー」三部作一挙上映』が、5月27日から東京・池袋の新文芸坐で開催される。
映画『親密さ』の濱口竜介が監督を務めた同作は、全上映時間が5時間を超える3部構成の作品。様々な不安や悩みを抱えながらも日々を過ごしている30代後半のあかり、桜子、芙美が、親友である純の秘密を知ってからそれぞれの人生を振り返るようになるというあらすじだ。濱口は同作の成果を評価され、今年3月に『第66回芸術選奨』映画部門新人賞を受賞した。
バツイチの看護師・あかり役を田中幸恵、専業主婦で一児の母の桜子役を菊池葉月、キャリアウーマンの芙美役を三原麻衣子、秘密を抱えている純役を川村りらが演じる。4人は昨年8月に『第68回ロカルノ国際映画祭』で最優秀女優賞を受賞。演技経験はなかったが、濱口監督が主催した『即興演技ワークショップ in Kobe』への参加がきっかけとなり、同作に出演した。脚本は濱口、野原位、高橋知由による脚本ユニット「はたのこうぼう」が担当している。