ステファヌ・ブリゼ監督の映画『ティエリー・トグルドーの憂鬱』が、8月27日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開される。
映画『愛されるために、ここにいる』『母の身終い』などを手掛けたブリゼ監督。『ティエリー・トグルドーの憂鬱』は自身の矜持と社会のしがらみとの間で板挟みになり、やがて身を落としていく中年男の姿を、冷徹なカメラワークで映した作品だ。
エンジニア一筋で働いていた会社から集団解雇され、ストライキを起こしてでも戦うと宣言するものの、妻と息子を養うためにスーパーマーケットの警備員になる主人公・ティエリー役を演じたのはヴァンサン・ランドン。同作で『第68回カンヌ国際映画祭』主演男優賞に輝いたランドンは、『母の身終い』でもブリゼ監督とタッグを組んでいる。