金子國義の個展『Kuniyoshi KANEKO's Favorite』が、5月27日から大阪・グランフロント大阪うめきたSHIPホールで開催される。
澁澤龍彦との出会いをきっかけに画家としてのキャリアをスタートさせた金子國義。イタリアのオリベッティ社から刊行された絵本『不思議の国のアリス』の挿絵を担当したほか、近年は十八代目中村勘三郎、六代目中村勘九郎による襲名披露興行の口上の舞台美術や、HYDE(L'Arc~en~Ciel)のアルバム『FAITH』のジャケットを手掛けるなど幅広く活動し、昨年3月に逝去した。
金子の一周忌に際して行なわれる同展では、『不思議の国のアリス』をテーマにした絵画や、澁澤龍彦、生田耕作の翻訳本のために描かれたジョルジュ・バタイユ作品を表現した作品、墨絵、舞妓絵屏風、代表作の油絵や猫のシリーズなど多彩な作品を展示販売。さらに金子の自宅アトリエを再現するほか、六代目中村勘九郎襲名披露の口上で使用された舞台装置、HYDEがライブで着用した浴衣なども紹介される。また会場ではグッズの販売も行なわれる。